猫背と背筋のお話

猫背には、背筋の衰えが大きく関わっています。

人間本来のピンと背すじの伸びた状態は、腹筋と背筋のバランスが釣り合っていてこそ、保たれるもの。ところが背筋は鍛える機会が少ないため、腹筋に比べて筋力が落ちやすいのだそうです。その結果頭の重みをうまく支えきれず、前かがみになってしまいます。

誰しも、潜在的には猫背になりやすいのですね。

また、前かがみの体勢で長時間過ごすと背中の筋肉が張りがちになり、「コンパートメント症候群」になると言われています。人間の体の筋肉は、いくつかの区画(コンパートメント)に分かれています。そのひとつの区画内で組織内圧が高まり、筋肉組織の血流が減少している状態が、「コンパートメント症候群」。こうなるとますます背筋が衰え、猫背が定着しやすくなってしまいます。

背すじの伸びていない、ゆがんだ状態では体は正しく動くことが出来ません。自分では気づかなくとも、どこかしら無理のある動きになっているため、疲れやすくなるのだとか。特に、スポーツ選手や武道家を志す人にとっては致命的とも言えます。正しく動くことの出来ない体では、鍛錬を積んでもそれに見合う成果は出ないかもしれません。

ちなみに、アジア人種はヨーロッパ人種に比べ、猫背になりやすいと言われています。どちらかというと平たく、厚みの出にくい体型なため、大臀筋や背筋など体の後ろ側の筋肉が発達しにくいのだそうです。

人種は治せませんが、日頃の姿勢は改めることができるはず。

猫背の原因を排除し、背すじを伸ばして行きたいものです。